協働ロボットを選定するポイントのひとつに「可搬重量」があります。可搬重量とは、ロボットが持ち上げられる荷物の重さのこと。このページでは、可搬重量別に協働ロボットをご紹介します。協働ロボットがリリースされ始めた時期と比較すると、高可搬の製品が増えてきている傾向があります。2023年の国際ロボット展でも高可搬タイプのロボットの製品発表等がされておりました。
※引用元:ダイアディックシステムズ公式HP(https://dyadic.co.jp/dsr2-400/)
ダイアディックシステムズが販売する協働ロボット「DSR02-400」。可搬重量2kgと低推力なので安全面にも配慮されています。
アーム側面に接触があれば、センサーが感知して急停止する機能もあります。
※引用元:住友重機械工業公式HP(https://www.shi.co.jp/info/2015/6kgpsq0000001wp0.html)
ピン入れといった繊細な作業を行うことができる「Sawyer」の可搬重量は4kg。独自のポジショニングシステムを併用すれば、1台のSawyerだけでも、多品種・小ロットの生産現場に対応できます。
※引用元:Techman Robot 公式HP(https://www.tm-robot.com/ja/)
Techman Robot社が開発している協働ロボットのシリーズです。可搬重量は14kg。カメラを内蔵している協働ロボットとして知られ、そのカメラを用いた位置補正を実施することで移動や再設置があっても作業に柔軟に対応できます。
※引用元:ユニバーサルロボット 公式HP(https://www.universal-robots.com/ja/)
Universal Robotsが開発する協働ロボット「UR16e」は、16kgの可搬重量があるため、重量物を扱う作業はもちろん、エンドエフェクタを付け替えることで多様な作業が可能。梱包、研磨、高トルクのねじ締めなどにも対応できます。
※引用元:Doosan Robotics公式HP「H2017」(https://cobot-smx.jp/products/h2017.html)
Doosan Roboticsの協働ロボットは、可搬重量25kgというパワフルさでさまざまな業界のニーズに応えながら、本体質量は70kgに抑えられており、ボルト固定が不要。
応用的なダイレクトティーチングも簡単に行うことが可能です。
※引用元:ファナック 公式HP「FANUC Robot CR-4iA/CR-7iA/CR-14iA」(https://www.fanuc.co.jp/ja/product/robot/f_r_collabo.html)
FANUC社が手がける「CRX-25iA」は可搬重量25kgの高可搬型協働ロボットです。重量物の搬送、重い部品の組み付けといった作業に対応できます。本体質量は135kgと重めです。
パワフルな可搬性能を持つ協働ロボットは、同時に本体質量も重くなってしまうものです。そうなると、設置場所の柔軟さに欠け、本来求められているはずの汎用性が損なわれてしまいます。
また、高可搬なロボットはモーターの出力が大きく、衝突した際に大きな衝撃を受けるため、安全対策が考慮されています。減速して安全対策を行うため、結果的に生産性が低下してしまい、希望する生産数を確保できないリスクが大きい点に注意しましょう。
作業内容にもよりますが、設置の手間や移動のしやすさを考慮すると、本体重量が2桁に収まる協働ロボットが実用的と言えるでしょう。そのほか、性能やシェア率、操作の簡易性なども踏まえて検討しましょう。
このサイトでは可搬重量や作業速度といった性能別に、特徴的な4つの協働ロボットをピックアップ。自社に合う特性で選びたい方は、ぜひご活用ください。