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【業種】研究機関・医療機関における協働ロボットの活用事例(ラボラトリーオートメーション)

目次

このページでは、研究室や医療機関が抱える悩みに加え、協働ロボットの選び方や活用事例などを紹介しています。

研究機関や医療機関ならではの悩み

研究室の悩みとしてまず挙げられるのは、激務になりがちな点です。研究の準備にも時間がかかるため、研究開発自体に割ける時間は意外と少ないよう。厳格な時間管理が要求される中、試験や分析作業を行わなければいけないので、効率的な研究進捗が望ましいです。

また、研究室によっては単調な作業を自給単価の高い研究者が担い、能力のある人が能力を発揮できる作業に集中できないという課題があります。こういった課題も、研究室の自動化により解決できる可能性が高いといえるでしょう。

医療機関の深刻な悩みといえば、やはり医療従事者の人材不足。長時間労働を強いられる医療従事者も増えており、貴重な人材の休職や離職も大きな課題となっています。また、臨床検査などにおける悩みとしては、研究の準備や専門機器への装填に時間がかかること。肝心の専門業務に時間を割けないこともあるようです。

研究機関・医療機関における協働ロボットの選び方

研究機関や研究開発所では、薬品の撹拌や分析、検査、洗浄など幅広い作業が発生します。どの作業を協働ロボットに任せるかをまず明確することがポイント。作業によって、必要なリーチ、可搬重量、精度などが異なります。作業内容や研究の特性に合ったロボットを選びましょう。小規模な研究室であれば、スペースを考慮し、小型で軽量なロボットもおすすめです。

医療機関も同様で、どのような目的でロボットを導入したいのかをまず明確にしましょう。例えば、看護師の負担を軽減させる、医療機器の製造の生産性を向上させる、医療研究を効率的に行うなど、各医療機関によって目的は異なります。それぞれの目的を明確にしたうえで、協働ロボットの精度やアームの長さ、可搬重量、持ち運びやすさなどを考慮しながら選ぶと良いでしょう

研究機関・医療機関における協働ロボットの事例

品質検査や自動事前分析操作を効率化「ABB」

※引用元:youtube(https://www.youtube.com/watch?v=_gkGBGWyKcU&t=36s)

Wilco AGが、ABBの協働ロボットYuMiを使用して医療用バイアルの漏れ検出を行っている様子です。漏れ検出機にYuMiを設置することで、医療用バイアルの品質検査という手作業を自動化し生産効率を向上させることができました。

※引用元:youtube(https://www.youtube.com/watch?v=MjfTDrnPiWc)

そのほか、ピペッティング、液体処理、調合、微生物培養など、医療ラボでの様々な自動事前分析操作を行っている様子がわかる動画も公開中です。YuMiはコンパクトな設計を持ち、各アームに7つの軸(合計14軸)を備えています。これにより、手作業組立やテストタスクなどの作業を効率的に行うことができます

正確に採血管を運ぶ「ユニバーサルロボット」

※引用元:youtube(https://www.youtube.com/watch?v=-3CFe3t5tjw)

ユニバーサルロボットが実験室において使用されている例になります。人と協働しながら、直径約1cmほどのケースに採血管を入れている様子がわかります。

少しでも位置がずれると採血管がケースにぶつかってしまいますが、動画では全て正確に移動させています。

軽量・コンパクトな
「デンソーウェーブ(COBOTTA)」

※引用元:youtube(https://www.youtube.com/watch?v=g1wHYp31_PQ)

「デンソーウェーブ」のCOBOTTAは、コンパクトかつ軽量ボディで持ち運びを容易に行えるのが魅力的。また、鋭利な部分のない丸みを帯びた形状と速度・トルクを監視するセンサで安全性にも配慮しています。
研究機関・研究開発所においては、たとえば薬品の濾過や撹拌、定容作業などを任せられます。ダイレクトティーチング機能も備わっているため、COBOTTAに動きを覚えさせるのも簡単です。

※参照元:デンソーウェーブ公式HP(https://www.denso-wave.com/ja/robot/katsuyou/supply-and-discharge.html)

協働ロボットは目的に合わせて導入しよう

研究機関では、薬品の分析や検査、洗浄など多くの作業を行います。医療機関については、病院や医療機器メーカーといったさまざまな機関が存在するため、業務もそれぞれ異なります。協働ロボットを導入するには、両機関ともまずどの作業を自動化すれば環境を改善できるのかを考えることが大切です。

このサイトでは、自社にあった協働ロボットを選べるよう、メーカーの特徴、性能ごとにおすすめの協働ロボットをご紹介しています。課題や目的を明確にしたうえで、じっくりと比較してみてください。

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