ここではロボットコントローラとは何なのか、その仕組みや役割について解説。また、産業用ロボットメーカーと協働ロボット専業メーカーとでは設計仕様にどういった違いが出るのかについても紹介します。
協働ロボットにおいて、ロボットの動きを制御する装置のことをロボットコントローラといいます。腕部分であるマニプレーターをコントローラが制御を行うのが協働ロボットの基本的な仕組みです。
協働ロボットは、この他にマニプレーターの設定やプログラムの入力を行うティーチングペンダント(プログラミングペンダント)、それらを結ぶ給電ケーブルで構成されており、マニプレーターにも単腕型・双腕型などの種類があります。
ロボットコントローラとは協働ロボットの頭脳の役割を担うものです。したがって、ロボットコントローラの性能の違いは、協働ロボット自身の能力に大きく影響します。ロボットを選ぶ際はコントローラに注目してみてください。
産業用ロボットは、工場ラインでの大量生産・スピード化に対応するために開発されたものです。人の手を介さずとも支障なく稼働する自動化を基本としているため、導入には複雑なプログラムと時間が必要になります。
そのため、産業用ロボットメーカーの製造する協働ロボットは、コントローラによる制御も高度なプログラミングが用いられることがあります。産業用に特化した設計コンセプトであるものの、安全柵なしに運用できる仕様となっています。
専業メーカーの協働ロボットは、最初から人と同じ環境で働くことを前提とした仕様になっているため、コントローラにも、ブロックの組み合わせでプログラミングするブロックプログラムなど、簡易的に作成できるものが用いられ、現場に合わせてフレキシブルに対応できるように設計されています。
従来の産業用ロボットに比べるとスピード面で弱い部分はありますが、安全性が高く、操作性が良く扱いやすいという特徴があります。PCベースの設計コンセプトになっており、中にはプログラミングの知識・経験無しでも制御プログラムを構築できるものもあります。
協働ボットはどれも同じではなく、メーカーやタイプによって性能や得意分野も異なりますので、目的や用途に合わせて選ぶことが重要です。
産業用ロボットメーカーと協働ロボットメーカーではどちらが良いではなく、自社のニーズに応えられるかで判断しましょう。このサイトではメーカーの特徴別、性能別に協働ロボットを4つピックアップして紹介していますので、ぜひ参考にしてください。