このページでは、自動車業界における協働ロボットの活用事例を紹介します。協働ロボットの選び方についても解説しているため、導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
※引用元:ユニバーサルロボット公式HP(https://www.universal-robots.com/ja/blog/自動車製造現場における課題を-協働ロボットはどのように解決したか/)
ドイツにある自動車メーカーの工場ではユニバーサルロボットの協働ロボットを6台導入し、作業員と共に自動車本体の仕上げ作業を行なっています。協働ロボットを導入した結果、わずか35秒で車体の表面全体の研磨を実現。ドイツの工場での実績をもとに、スペインやルーマニアにある工場でも協働ロボットの導入を検討しているとのことです。
※参照元:ユニバーサルロボット公式HP(https://www.universal-robots.com/ja/blog/自動車製造現場における課題を-協働ロボットはどのように解決したか/)
※引用元:youtube(https://www.youtube.com/watch?v=t57qe-zpZRU)
ロボット協働事業を展開する住友商事マシネックスでは、2019年11月に韓国の協働ロボット専業メーカーDoosan Roboticsの国内総販売代理店としての契約を締結。Doosan Roboticsの協働ロボットには、自動車工場の生産ラインにおいてシート・ヘッドレストの品質検査をはじめ、タイヤ交換やドアの取り付け、ナンバープレートの認識・取付の作業を担うことが期待されています。住友商事マシネックスとしては、ロボットSIや周辺機器メーカーと連携しながらロボットシステムとして顧客に提案できる体制を強化していく見込みです。
※参照元:オートメーション新聞(https://www.automation-news.jp/2020/02/46911/)
※引用元:安川電機公式HP(https://www.e-mechatronics.com/application/detail-12.html)
自動車部品の圧入作業における圧入不足や作業時間のばらつきが課題となっていた顧客に対し、安川電機では人協働ロボットMOTOMAN-HCシリーズとサーボプレス機の組み合わせを提案。
サーボプレス機によって圧入不足の改善につながったほか、サーボプレス機へのワークの供給を人協働ロボットで自動化したことで、タクトタイムの安定を実現しています。また、安川電機の人協働ロボットMOTOMAN-HCシリーズは安全柵の設置が不要のため、工程やレイアウトの大きな変更なしで既存のスペースに適用できるのが特徴です。
※参照元:安川電機公式HP(https://www.e-mechatronics.com/application/detail-12.html)
※引用元:Techman Robot公式HP(https://www.tm-robot.com/ja/news-posts/日系自動車メーカーの装備検査に協働ロボ採用/)
台湾の日経大手自動車メーカーの検査工程にTechman Robotの協働ロボットが採用された事例です。協働ロボットのビジョンセンサーには3種類のレンズが搭載されているほか、アームを差し込むことで車内の確認も行なえ、車内外のさまざまな部品の外観検査が可能。
また、動作プログラムの変更を簡単に行えるのが特徴で、モデルチェンジの際も自動車メーカーの社員で対応できる仕様になっています。それにより動作プログラムの変更までの時間短縮およびコスト削減を実現しています。
※参照元:Techman Robot公式HP(https://www.tm-robot.com/ja/news-posts/日系自動車メーカーの装備検査に協働ロボ採用/)
大きく重たいガラス製のウィンドウを車両に正確かつキッチリと取り付けるのに、とある工場では2人の人員が必要となっていました。協働ロボットを導入したところ、ウィンドウを持ち上げて所定の位置まで運ぶ作業の自動化を実現。人が行なうのは取付位置の微調整や仕上がりの最終確認だけになり、省人化を叶えています。
参照元:モーノポンプ(https://www.mohno-pump.co.jp/learning/iot/vol09.html)
生産台数の変更に合わせて作業員の編成を変えていた現場では、一時的なタクトタイムの超過をカバーするための支援人員の人件費が課題となっていました。自動車組立工程の一部に協働ロボットを配置して作業支援を行なわせた結果、超過しがちだったタクトタイムが短縮。作業の効率化のほかに、重労働の代替などの副次的な効果も生まれています。
参照元:ロボカル(https://robokaru.jp/types/collaborative-robot-introduction/)
協働ロボットが価値を発揮するには、現在の作業工程が抱えている課題やニーズに応じたハンドやセンサ類などの周辺機器・プログラムの設計が必要です。また、人と同じ空間で作業するからこそ、ロボット導入のリスクを踏まえた安全策の構築も大切になってきます。
自社に合った協働ロボットを導入するには、各種設計や運用を支えるロボットSIer(システムインテグレーター)の存在が重要です。ロボットSIerによって強みが異なるため、導入する際は課題やニーズに応じて適切なロボットSIerを選定するようにしましょう。また、多品種を取り扱う現場では、品種変更に伴うティーチング作業を簡単に行なえるかも、協働ロボットを選ぶうえで重要なポイントになります。
自動車業界は協働ロボットの導入が早かった業界でもあり、部品供給の補助や組立、ねじ締めなどの単純作業を中心に生産ラインの自動化が進んでいます。協働ロボットの導入による生産性や品質の向上、コスト削減、利益拡大は同業他社との競争力アップに欠かせないため、自動車業界においては協働ロボットをいかに活用するかが今後ますます重要になってくるでしょう。
※引用元:Doosan Robotics公式HP(https://www.cobot-smx.jp/products/m0609.html)
※引用元:ユニバーサルロボット公式HP(https://www.universal-robots.com/ja/ユニバーサルロボットについて/ニュースセンター/ユニバーサルロボット-smc社の協働ロボット用真空グリッパユニットを-urplus製品として認証/)
※引用元:Techman Robot公式HP(https://www.tm-robot.com/ja/heavy-payload/)
※選出基準(調査時期:2021年7月、編集チーム調べ)
「性能」:汎用性の高さを維持できる100kg以下の協働ロボットのうち、最大可搬重量・最大リーチ数を誇っている点。
「シェア」:世界シェアNo.1※1の協働ロボットである点。
「簡易性」:カメラ内蔵型協働ロボットを世界で初めて開発※2し、視覚による操作性を実現した協働ロボットである点。
※1参照元:ロボットによる社会変革推進会議2019年調査[PDF](https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/robot_shakaihenkaku/pdf/20190724_report_01.pdf)
※2参照元:SSI公式HP(https://ssi-robot.co.jp/tm-robot/)