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単腕型協働ロボットを選ぶ

目次

ここでは、単腕型協働ロボットの特徴について解説しています。単腕型であることで、どのような利点があるのか、どういった作業に向いているのかをまとめました。

またメーカーごと性能に違いがある背景や、小型の単腕協働ロボットの用途についても紹介していますので、ロボットを選ぶ際の基礎知識として、ぜひお役立てください。

単腕型協働ロボットの特徴

1つのアームで構成されている産業用ロボットを単腕型といいます。これは垂直多関節ロボットとも呼ばれ、多関節と幅広い可動領域を生かして人間と同じような動作ができることが特徴です。

これを安全柵なしで人との協働作業を可能にしたものが単腕型協働ロボットで、従来の産業用よりも操作性が向上しプログラミングの手間も軽減されています。

単腕型協働ロボットの「メーカーの背景」で異なる“2つのタイプ”

単腕型協働ロボットを製造しているメーカーには、2つのタイプが存在します。一つは従来から産業用ロボットを手掛け、その延長で協働ロボットにも対応する総合メーカー、もう一つは最初から協働ロボットの製造を専業とするメーカーです。

前者の協働ロボットは作業スピードが早く、複雑なプログラミングにも対応といった産業用ロボットの特徴・性能を持ち合わせています。後者は最初から人との協働作業を前提とした設計で、知識や経験のない人でも扱いやすく、操作性が高いことなどが特徴です。

このように一口に単腕型協働ロボットといっても性能や設計思想はメーカーにより異なります。したがってロボットを選ぶ際には、メーカーの背景や得意分野なども調査した上で、自社に合うかどうか判断することが重要です。

次のページでは、機能別に協働ロボットを4つピックアップして紹介しています。産業用ロボット発のメーカーと、新興の協働ロボット専業メーカーそれぞれ紹介していますので、導入時にぜひお役立てください。

注目4選から
協働ロボットを選ぶ

どんな場合に単腕型協働ロボットを使用するか

単腕型協働ロボットは用途が限定されることはなく、搬送から溶接、塗装、組立まで幅広い現場で導入されています。非常に汎用性が高いことがメリットといえますが、その一方で「腕が2本あったらいいのに…」という自動化に対する課題が存在しています。

人手作業を単腕で自動化しようとすると、治具や周辺機器が増えてしまい設備のサイズが大きくなってしまうことがよくあります。その課題を解決できるのが、”双腕型”協働ロボットです。

双腕型の協働ロボットについては次のページで詳しく解説しています。特徴や導入のメリットについて解説していますので、参考にしてみてください。

小型の単腕型協働ロボットの用途は?

基本的に協働ロボットはサイズが小さめですが、限られたスペースでも設置可能な小型の単腕型ロボットも開発されました。重量も軽いため、テーブルの上や壁面に取り付けて、小型部品の組み立て作業などに使われます。 また、双腕型協働ロボットと組み合わせて、3本目の腕として補助的な役割を担うといった使い方も可能です。

単腕型をはじめとした協働ロボットを、自社の現場でどういった活かし方をするのが効果的か、ぜひ可能性を探ってみてください。

現場で役立つ特徴や
信頼できる実績をもつ
協働ロボットメーカー4選