デンマークの大学生3人が設立したユニバーサルロボットは、世界中でも早くの頃から商業用の協働ロボットを生み出した企業です。同社の協働ロボットは世界中の製造現場に導入されており、市場シェアは50%、保有する特許も数多いです。
同社は「Empowering People」という行動理念を掲げており、環境保全や労働環境に対する責任を全うすることをはじめ、SDGsに合致したクリーンな企業経営を貫く姿勢をはっきりと示しています。
モデル | 質量 | 可搬重量 | 軸数 | 最大TCP速度 | 位置繰り返し精度 | リーチ長 |
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UR3e | 11.2kg | 3kg | 6 | - | ±0.03mm | 500mm |
UR5e | 20.6kg | 5kg | 6 | - | ±0.03mm | 850mm |
UR10e | 33.5kg | 12.5kg | 6 | - | ±0.05mm | 1300mm |
UR16e | 33.1kg | 16kg | 6 | - | ±0.05mm | 900mm |
UR20 | 64kg | 20kg | 6 | - | ±0.1mm | 1750mm |
ユニバーサルロボットの協働ロボットのラインナップは4種類です。タッチパネルを使用した教示やダイレクトティーチングに対応しているため、簡単にプログラミングできます。
また、アプリケーションキットや周辺機器が充実しており、組み立てや塗装、ネジ締め、ラベル貼りと梱包、研磨、射出成形、溶接といった様々な加工作業に対応しています。
プログラミングは容易で短時間でセットアップできますが、URアカデミーというオンライン講座が用意されているため、ロボット導入に不安がある場合も安心です。
多くの作業に対応している、性能面に特化したユニバーサルロボットの協働ロボット。協働ロボット導入で業務の効率化を図るのなら、目的に適したロボットを選ぶことが重要です。当サイトでは、人的リソース確保や生産性向上につながる、おすすめの協働ロボットを紹介しています。何を選べば良いかわからない…という方は、ぜひ参考にしてください。
ユニバーサルロボットの最軽量モデルで、本体重量11kg余りの卓上型小型協働ロボットです。すべてのジョイントが±360°回転する上、末端のジョイントは無限回転が可能で、軽量物の組立やねじ締め作業に適切です。
可搬重量5kgのモデルで、ピック&プレイス、品質検査といった中程度の重量を扱う工程の自動化に適切です。動作半径が最大850mmあり、手の届く範囲での作業を自動化し、他の生産工程に作業者を振り向けて効率を向上させることが可能になります。
12.5kgの可搬重量と1,300mmのロングリーチを備えた、汎用性の高い協働ロボットです。 マシンテンディング、パレタイジング、パッケージングなどの自動化に向いています。
可搬重量が大きく、1回のピックでより重いワークや、多くの箱の移動、より重いツールの仕様が可能なため、作業員を重労働から解放して適切な工程に再配置できるようになります。
最大可搬重量16kgの本モデルは、重量物を扱うマシンテンディング、マテリアルハンドリング、梱包・パレタイジング、研磨・バフ取り・バリ取り、高トルクのねじ締めなどに適しています。
16kgの可搬重量があるため、重量のあるエンドエフェクタを取り付けることも可能。さらに、1回のピックで複数の部品を持ち上げられるため、タクトタイムを削減して作業効率を向上させます。
ベアリングレース旋削加工、FA設備、単能機や工作機械などの設計・製造を行なうこの会社では、受注増を受けてNC旋盤装置を追加導入しましたが、人員確保がままならない状況が続いていました。
設置面積が小さいことと安全性能の高さが決めてとなってUR5を導入したところ、作業者2名分の人件費を削減でき、24時間稼働になったことで20%以上の生産性向上を実現しました。
自動車駆動系部品を製造するこの会社では、慢性的な人材不足を解消するためにUR5を導入しました。最初に導入されたのはギアの組み立て工程。
熟練作業者の経験や勘に頼っていた作業を自動化するには苦労がありましたが、外付けトルクセンサーなどを使い、作業者の手の感覚を再現することに成功しました。
この会社ではUR5を追加導入し、ビスカスカップリングの内部に組み込む薄い金属板の面裏判定工程を自動化しました。その結果、24時間フル稼働で月に60万枚の生産能力を生み出すことに成功し、作業者の疲労を低減することができました。