協働ロボットを導入しても、作業の仕上がりにばらつきがあれば、結局、人間の手による手直しが発生してしまいます。協働ロボットの動作精度は、導入時にしっかりと検討したいポイントです。ここでは、そんな協働ロボットの精度について解説します。
レーザー溶接やレーザー切断、バリ取りといった、高い作業品質が求められる生産現場では、協働ロボットの動作の精度が重要になってきます。
単純な搬送作業ならそれほど問題はないかもしれませんが、精度の低い協働ロボットを導入してしまうと、作業の仕上がりにばらつきが発生することでしょう。
協働ロボットの動作精度は、メーカーによって異なります。カタログ資料などからはわからないことも多いため、導入にあたっては慎重に調査すべきポイントになります。
ロボットアームをはじめ、協働ロボットの機体にはいくつかの回転軸が組み合わされており、これが繊細な動作を実現しています。
それぞれの回転軸ごとに、ねじる力や回転方向を細かく設定することで、高度な作業を行うことが可能です。
トルクセンサーとは、これらの軸をねじる力を計測する装置のことで、センサーの感度が精密であるほど、高い精度で作業が行えます。協働ロボットのトルクセンサーの装着数や感度は、メーカーや機種によって異なるため、検討のポイントにしましょう。
「位置繰返し精度」とは、同じ対象物の位置決めを繰り返し行い、そのばらつき結果を計測したものです。産業用ロボットのJIS規格でも定義されており、協働ロボットの動作精度を測る際にも重要なポイントにもなっています。
このウェブサイトでは、協働ロボットの導入に役立つように、それぞれのメーカーごとに位置繰返し精度を比較し、スペック表にまとめています。
高い精度を求める協働ロボットの導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。そのほか、シェア率の高さやティーチングのしやすさなども注目するのがおすすめです。
※引用元:Doosan Robotics公式HP(https://www.cobot-smx.jp/products/m0609.html)
※引用元:ユニバーサルロボット公式HP(https://www.universal-robots.com/ja/ユニバーサルロボットについて/ニュースセンター/ユニバーサルロボット-smc社の協働ロボット用真空グリッパユニットを-urplus製品として認証/)
※引用元:Techman Robot公式HP(https://www.tm-robot.com/ja/heavy-payload/)
※選出基準(調査時期:2021年7月、編集チーム調べ)
「性能」:汎用性の高さを維持できる100kg以下の協働ロボットのうち、最大可搬重量・最大リーチ数を誇っている点。
「シェア」:世界シェアNo.1※1の協働ロボットである点。
「簡易性」:カメラ内蔵型協働ロボットを世界で初めて開発※2し、視覚による操作性を実現した協働ロボットである点。
※1参照元:ロボットによる社会変革推進会議2019年調査[PDF](https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/robot_shakaihenkaku/pdf/20190724_report_01.pdf)
※2参照元:SSI公式HP(https://ssi-robot.co.jp/tm-robot/)