協働ロボットを導入しても、作業の仕上がりにばらつきがあれば、結局、人間の手による手直しが発生してしまいます。協働ロボットの動作精度は、導入時にしっかりと検討したいポイントです。ここでは、そんな協働ロボットの精度について解説します。
レーザー溶接やレーザー切断、バリ取りといった、高い作業品質が求められる生産現場では、協働ロボットの動作の精度が重要になってきます。
単純な搬送作業ならそれほど問題はないかもしれませんが、精度の低い協働ロボットを導入してしまうと、作業の仕上がりにばらつきが発生することも考えられます。
協働ロボットの動作精度は、メーカーによって異なります。カタログ資料などだけではわからないことも多いため、導入にあたっては、機体の構造や、実際の運用環境のテストによる精度の確認など、いくつかの手段を通して慎重に選定すべきです。
ロボットアームをはじめ、協働ロボットの機体にはいくつかの回転軸が組み合わされており、これが繊細な動作を実現しています。それぞれの回転軸ごとに、ねじる力や回転方向を細かく設定することで、高度な作業を行うことが可能です。
これらの軸をねじる力を計測する装置がトルクセンサーです。センサーの感度が精密であるほど、高い精度で作業が行えます。 また、ロボットが予期せぬ障害物に触れた場合や、予想された負荷が過大な場合には、トルクセンサーが検出し、適切に制御できるようにします。
協働ロボットのトルクセンサーの装着数や感度は、メーカーや機種によって異なります。作業の精度だけでなく、人との作業現場での安全性の向上にも関わってくるため、選定の際はポイントにしましょう。
「位置繰返し精度」とは、同じ対象物の位置決めを繰り返し行い、そのばらつき結果を計測したものです。産業用ロボットのJIS規格でも定義されており、協働ロボットの動作精度を測る際にも重要なポイントにもなっています。
このサイトでは、協働ロボットの導入に役立つように、それぞれのメーカーごとに位置繰返し精度を比較し、スペック表にまとめています。 高い精度を求める協働ロボットの導入を検討されている方は、参考にしてみてください。
また、このサイトでは協働ロボットメーカーを4社ピックアップして紹介しています。現場で役立つロボットをお探しの方は、ぜひご活用ください。