金属製品製造業界は、世界的にみても良質な製品を作ることで知られています。
たとえば、スプーンやフォークといった食器、工作機械の刃物、ドライバーやペンチなどの工具類など。サッシやシャッターも金属製品です。
今後も、質のよい、世界に誇れる商品をつくるためには、効率的な業務遂行が必要不可欠。協働ロボットの導入を検討してもよいかもしれません。このページでは、金属製品製造業における協働ロボットの選び方や活用事例などを詳しく紹介しています。
金属製品の製造には、プレスや溶接、穴あけ作業、切断、研磨など、実に多くの工程があります。生産性を高めるには、一台で幅広い業務に対応できる協働ロボットを選ぶのがよいでしょう。多くの業務をプログラミングできるロボットがおすすめです。
各工程に柔軟に対応できるロボットがあれば、多くのロボットを導入する必要もないので経済的。また、多品種少量生産の受注も少なくないため、必要な場所にすぐ設置できるコンパクトで軽量なロボットであれば導入しやすいです。
GoFa CRB1500は可搬重量5~12kgに対応する協働ロボットです。こちらの事例では、部品や材料を機械に積んだり降ろしたりする「マシンテンディング」でGoFaを採用しています。
単腕ながらも、ドアを開閉しマシンテンディングするという、複雑な動作を実現。自動化によって金属製品のサイクルタイムを短縮し、生産品質を向上させました。
高精度精密板金のリーディングカンパニーである藤田ワークス。将来の人材不足を見据え、職人の熟練度に依存しないTIG溶接の実現を考えていました。そこで、若手社員でも高品質なTIG溶接が可能になるURロボットソリューションを開発。協働ロボットを導入したことで、従来は習得に3年以上かかっていた溶接作業が、数か月で習得可能に。
ロボットが溶接作業をしている間は社員が他の作業に取り組めるため、効率良く業務を進められるようになりました。
計測器や各種制御機器の製造・販売事業を展開しているマツシマメジャテック。 多品種少量生産を行っている工場では、製品ごとに生産量や工程が異なるため、ロボットの導入が難しいという課題がありました。
課題を解決するため、必要な場所へ簡単に設置でき、その場所に応じて複数の作業に対応可能な協働ロボット「MOTOMAN-HC10DTハンドキャリータイプ」を導入。鉄鋼部材のピッキング、複合加工機への部材の脱着工程を自動化したところ、一台で複数の作業をさせるとともに、夜間にも稼働させることで生産性が2倍に向上しました。
既設の工作機械へ、改造なしでロボットを後付け。ファナック社の「CRX-20iA/L」は、20kg可搬の協働ロボットです。
工作機械とCRXをイーサネットケーブル1本で繋げ、台車が動かないようにジャッキアップさせて固定すれば、取り付けはほぼ完了。 タブレットで簡単に台車の位置関係を計測でき、CRXがボタンを押して、工作機械を起動、加工プログラムを実行してくれます。
金属製品製造業では、プレスや溶接、穴あけ作業、研磨など多くの工程があります。各工程を協働ロボットにより自動化することで、大幅な生産性向上に加え、省人化も期待できるでしょう。製造業務をなるべく少ない台数のロボットで行えるよう、一台で複数の作業がこなせるロボットを選ぶのがおすすめです。
協働ロボットは、自社に合ったものを選ぶことで、生産性の大幅な向上や省人化の実現が期待できます。そのためには、まず自社の課題や目的を明確にすることから始めましょう。 このサイトでは、自社にあった協働ロボットを選べるよう、メーカーの特徴、性能ごとにおすすめの協働ロボットをご紹介しています。課題や目的を明確にしたうえで、じっくりと比較してみてください。