KUKA社はドイツのアウグスブルクに本拠を置くロボットメーカーで、インダストリー4.0のリーディングカンパニーです。6軸型産業ロボットFAMULUSを開発し、中国の美的集団の買収提案を受け入れて、子会社化されました。
同社のロボットは、欧米では以前より多くの自動車メーカーの製造ラインに採り入れられています。また、クリーンルーム対応、爆発の危険のあるエリア向け、衛生対応、防水仕様など、特徴のあるロボットを製造しています。
モデル | 質量 | 可搬重量 | リーチ長 | ダイレクトティーチング機能 | 位置繰り返し精度 | トルクセンサーの搭載 |
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LBR iiwa 7 R800 | 22.3kg | 7kg | 800mm | ○ | 0.1mm | ○ |
LBR iiwa 14 R820 | 29.5kg | 14kg | 820mm | ○ | 0.1mm | ○ |
※可搬重量:ロボットの性能を維持したまま持ち上げられる重量のこと。
※リーチ長:ロボットアームの長さのこと。長いほど、高いところ、遠いところへの運搬・作業が可能です。
※ダイレクトティーチング:作業者が手でロボットを動かし、直接動作を覚えさせる方法。ロボットになれていない方でも、簡単に動作設定ができます。
※位置繰返し精度:同一条件下で繰り返し検査を行った場合の測定値の変動幅(ばらつき)のこと。幅の値が小さいほど正確であることを示しています。
※トルクセンサー:トルク(軸をねじる力)を計測するための装置のこと。協働ロボットにおいては、人や障害物との接触を検出することにも役目を果たしています。
LBR iiwaは、高感度HRC(ヒューマン・ロボット・コラボレーション)に対応したロボットシリーズです。
LBR はドイツ語で「軽量構造ロボット」(Leichtbauroboter)を意味し、iiwa は英語で「知的能力を持った産業用作業アシスタント」(intelligent industrial work assistant) を指します。
LBR iiwaは7軸すべてにトルクセンサーが搭載されています。これによって、人とロボットが協力して高感度の作業を行うことが可能となっています。
LBR iiwaは、人と働くのに適した「性能」の高い協働ロボットです。協働ロボットによって業務の効率をアップさせるには、目的に適したロボットの導入が重要です。当サイトでは、「性能」「シェア」「簡易性」という3つの切り口で協働ロボットを選出しています。何を選べば良いかわからない…という方は、ぜひ参考にしてください。
それぞれ可搬重量7kgと14kgのモデル。クリーンルームに対応したモデルもあり、モデル名の末尾に「CR」が付きます。各軸のトルクセンサーによって接触を検知し、力や速度を瞬時に低下させる安全機能の高さを持っています。
高性能サーボ制御によって小さく繊細な部品を素早く見つけ出し、±2%のトルク精度でネジ締めに対応する高性能ロボットです。
※引用元:KUKA公式YouTube(https://youtu.be/9HWY-CLR3Co)
自動車の組み立てラインでオペレータがヘッドライトを調整する間に、2台のKUKAロボットLBR iiwaがフォグランプの微調整を自律的に行います。
集中力を要する繰り返し作業を協働ロボットが担当することによって作業者の負担が軽減され、タクトタイムは短縮されると同時に、調整精度の向上という効果が出ています。
※引用元:KUKA公式YouTube(https://youtu.be/lW5bXNLt5XE)
KUKAの移動式協働ロボットLBR iiwa CRはウルトラクリーン製造に対応しており、繊細なウェハーの入ったカセット移送用ロボットから取り出して加工用の装置に入れ、処理が終わったカセットを再度移送用ロボットに積み込む作業などを行っています。
協働ロボットがプロセスを担当することで作業ログが残り、追跡性が向上しました。この会社では今後、自動化に加えてIoT、デジタル化と高度なデータ分析を統合したいと考えています。
※引用元:Doosan Robotics公式HP(https://www.cobot-smx.jp/products/m0609.html)
※引用元:ユニバーサルロボット公式HP(https://www.universal-robots.com/ja/ユニバーサルロボットについて/ニュースセンター/ユニバーサルロボット-smc社の協働ロボット用真空グリッパユニットを-urplus製品として認証/)
※引用元:Techman Robot公式HP(https://www.tm-robot.com/ja/heavy-payload/)
※選出基準(調査時期:2021年7月、編集チーム調べ)
「性能」:汎用性の高さを維持できる100kg以下の協働ロボットのうち、最大可搬重量・最大リーチ数を誇っている点。
「シェア」:世界シェアNo.1※1の協働ロボットである点。
「簡易性」:カメラ内蔵型協働ロボットを世界で初めて開発※2し、視覚による操作性を実現した協働ロボットである点。
※1参照元:ロボットによる社会変革推進会議2019年調査[PDF](https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/robot_shakaihenkaku/pdf/20190724_report_01.pdf)
※2参照元:SSI公式HP(https://ssi-robot.co.jp/tm-robot/)