ファナックは、産業用ロボットのほか、CNC、サーボモータ、切削加工機、ワイヤカット放電加工機なども手がけるファクトリーオートメーションの総合サプライヤー。富士通のNC部門が独立してファナック株式会社を創設しました。
モデル | 質量 | 可搬重量 | リーチ長 | ダイレクトティーチング機能 | 位置繰り返し精度 | トルクセンサーの搭載 |
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CRX-10iA | 40kg | 10kg | 1429〜1418mm | ○ | ±0.04mm | - |
CR-4iA CR-7iA CR-14iA |
48〜55kg | 4〜14kg | 550〜911mm | - | ±0.01mm | - |
※可搬重量:ロボットの性能を維持したまま持ち上げられる重量のこと。
※リーチ長:ロボットアームの長さのこと。長いほど、高いところ、遠いところへの運搬・作業が可能です。
※ダイレクトティーチング:作業者が手でロボットを動かし、直接動作を覚えさせる方法。ロボットになれていない方でも、簡単に動作設定ができます。
※位置繰返し精度:同一条件下で繰り返し検査を行った場合の測定値の変動幅(ばらつき)のこと。幅の値が小さいほど正確であることを示しています。
※トルクセンサー:トルク(軸をねじる力)を計測するための装置のこと。協働ロボットにおいては、人や障害物との接触を検出することにも役目を果たしています。
ファナックの協働ロボットには白や緑のカラーリングが用いられています。これは、従来型の産業ロボットとの区別を容易にし、一目で安全なロボットであることがわかるようにするためです。
人が触れれば軽い力で停止する安全機構を備えており、すべてのモデルでISOの安全認証を取得しています。
また、ファナックの協働ロボットは、全モデルがiR Vision(内蔵ビジョン)やiR Pick Toolといった知能化ツールに対応しています。
CR-35iAは可搬重量35kgという高可搬協働ロボットですが、本体が990kgもある重量級のロボットでした。その後、本体重量40kgで可搬重量10kgのCRX-10iAを発表。丸みを帯びたこれまで以上に親しみやすいデザインになりました。
ファナックの協働ロボットは、安全性と知能を兼ね備えた、「性能」の高い機械です。せっかく業務効率化のために協働ロボットを導入するなら、目的に適した特徴を持つロボットを選びましょう。当サイトでは、「性能」「シェア」「簡易性」という3つの切り口で協働ロボットを選出しています。何を選べば良いかわからない…という方は、ぜひ参考にしてください。
ファナックの軽量協働ロボット。同社のこれまでの協働ロボットと比べてさらに丸みを帯びた親しみやすいデザインになり、インターフェースも向上しています。
タブレットを使ってアイコンを並び替えることで簡単に教示が行えるほか、ダイレクトティーチング機能も備えています。
天吊りや壁掛け設置に対応しており、人の作業エリアを妨げることなくより広い作業空間を確保可能な小型の協働ロボットです。電子部品などの小物部品の搬送や組立をはじめ、さまざまな製造工程での使用が想定されています。
従来の産業ロボットと同じ信頼性の高さと、安全柵なしに人と同じ空間で作業が可能な安全性の高さを併せ持ったモデル。ダイレクトティーチングには未対応ですが、オプションのハンドガイドを使用して簡単に教示を行うことができます。
可搬重量が大きく、パレタイジングなどに適切です。
引用元:ファナック公式youtube
(https://www.youtube.com/watch?v=AASArDcDcFI)
木材のやすりがけは、根気を要する作業です。広い面積を均一に磨かなくてはならず、研磨に伴って粉塵も発生します。この事例では、木製キャビネットのドアパネルのサンディングをCRX-10iAで自動化しています。
※引用元:Doosan Robotics公式HP(https://www.cobot-smx.jp/products/m0609.html)
※引用元:ユニバーサルロボット公式HP(https://www.universal-robots.com/ja/ユニバーサルロボットについて/ニュースセンター/ユニバーサルロボット-smc社の協働ロボット用真空グリッパユニットを-urplus製品として認証/)
※引用元:Techman Robot公式HP(https://www.tm-robot.com/ja/heavy-payload/)
※選出基準(調査時期:2021年7月、編集チーム調べ)
「性能」:汎用性の高さを維持できる100kg以下の協働ロボットのうち、最大可搬重量・最大リーチ数を誇っている点。
「シェア」:世界シェアNo.1※1の協働ロボットである点。
「簡易性」:カメラ内蔵型協働ロボットを世界で初めて開発※2し、視覚による操作性を実現した協働ロボットである点。
※1参照元:ロボットによる社会変革推進会議2019年調査[PDF](https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/robot_shakaihenkaku/pdf/20190724_report_01.pdf)
※2参照元:SSI公式HP(https://ssi-robot.co.jp/tm-robot/)