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【用途】検査業務における協働ロボットの活用事例

目次

検査業務は、販売できる製品かどうかをチェックする大切な業務。 同一の動作を長時間、同じ精度で繰り返さなければいけません。しかし、ずっと高い集中力を保つのは難しいもの。検査業務が遅れると、その分商品の出荷も遅れてしまいます。このページでは、検査業務における協働ロボットの活用事例や選び方などについて詳しく紹介しています。

検査作業における協働ロボットの選び方

協働ロボットを選ぶ際に注目すべき点はいくつかありますが、カメラやセンサーが搭載されているロボットは検査業務に向いています。商品に傷がついていたり不備があったりすると、カメラでズームが可能。出荷できる商品かどうかをすぐに判別できます。

また、プログラミングが簡単にでき、シンプルな操作で使いやすいロボットであることも重要なポイント。作業者が容易に扱えるものでなければ、かえって生産性が落ちてしまうリスクもあります。「既存のライン工程と融合させやすい」というロボットの性能は業務の効率化に直結するため、直感的な操作ができるものが望ましいです。

検査業務の用途における協働ロボットの事例

精度・スピード・安全対策がそろったロボットを展開「ABB」

※引用元:youtube(https://www.youtube.com/watch?v=iR_dSGwOE80)

ABB社の双腕型協働ロボット「YuMi」による検査業務の事例です。双腕に備わっているカメラを用いて検査をしている様子がわかります。途中、人の手が「YuMi」に触れると安全対策機能が働き、動きが止まります。人と同じ空間で稼働する協働ロボットだからこそ、安全対策は欠かせません。

安全対策機能が充実しているだけでなく、高精度かつスピードが速い点も「YuMi」魅力で、0.02mmの繰返し精度で最速 1,500mm/秒の動作を実現できます。14軸からなる柔軟性の高い双腕で、人の手と同じように繊細で素早い作業を可能にしています。

高品質な製品に仕上げる
「ユニバーサルロボット」

ユニバーサルロボットの導入事例写真

※引用元:ユニバーサルロボット公式(https://www.universal-robots.com/ja/%E4%BA%8B%E4%BE%8B%E3%81%AE%E7%B4%B9%E4%BB%8B/comprehensive-logistics/)

オハイオ州に拠点を置くComprehensive Logistics社は、自動車企業2社を顧客に持つ受託製造会社です。

U字型の組み立てラインは、ひとたびエラーが起これば全工程に影響が出てしまうため、自動車エンジンサブアセンブリの外観検査の自動化を検討していました。 ビジョンカメラを搭載したユニバーサルロボットの天井取り付け型「UR10協働ロボット」を工程に導入した結果、高品質な部品の実現に成功。強固なポジショニングを確立できました。

※参照元:ユニバーサルロボット公式HP(https://www.universal-robots.com/ja/事例の紹介/comprehensive-logistics/)

基板検査工程の全自動化を可能にする
「Rethink Robotics」

※引用元:youtube(https://www.youtube.com/watch?v=776BzFHYaZ8)

活用事例では、協働ロボットに「協働ロボット操作用基板検査装置」を取りつけることで、基板検査を行うことが可能になっています。

ラックから被検査基板を取り出して置台に被検査基板を置き、それを検査装置にセット。検査開始から終了まで、一連の流れをロボットがすべて担当します。検査業務をロボットに任せている間、作業者はほかの作業ができるため、効率的な作業環境が実現するでしょう。

ティーチングも容易に設計されており、既存ラインに導入しやすい点も魅力です。

※事例動画はプロテック公式YouTubeで公開されているものを掲載していますが、「Sawyer」はRethink Robotics社が開発・生産する協働ロボットです。

自動車のエンジン部品の溶接検査を自動化「デンソーウェーブ」

※引用元:youtube(https://www.youtube.com/watch?v=EtUWAW1mvBc)

自動車のエンジン部品の溶接検査をCOBOTTAで自動化した事例です。導入前は現場オペレーターが手作業で検査を実施していたため、本来の設備オペレーション業務に支障が出るといった懸念があり、協働ロボットでの自動化を検討することになりました。

COBOTTAはコントローラ内蔵型なので省スペースで設置ができ、大きなレイアウト変更なしで導入することが可能です。導入後は現場オペレーターが持ち場から離れる必要がなくなり、生産効率を落とさず設備運用ができるようになりました

協働ロボット一体型システムとしても活躍「Techman Robot」

※引用元:youtube(https://www.youtube.com/watch?v=4uCgf0GbuAI)

Techman Robotの代理店であり、ロボットSIerのレステックスがによる、協働ロボット一体型システムの事例です。標準搭載Visiionで移動、設置、作業を簡単に、精度よく繰返しが可能です。

今回の事例では、素材含有成分検査の専用機へ搬送し、ボタン操作を行います。各ランプを見て状況判断して次動作に移行させています。設備はロボットのみ。別途の制御機器は使用していません。

協働ロボットは目的に合わせて導入しよう

検査業務に協働ロボットを導入し、自動化することで、正確かつ効率的な作業が期待できます。ロボットにカメラが搭載されているか、ほかのシステムと融合しやすいかといったポイントに注目し、メーカーを絞ってください。検査業務に役立つ協働ロボットは多くあるため、それぞれの特徴をしっかり把握したうえで自社に合ったものを選びましょう

協働ロボットは、自社に合ったものを選ぶことで、生産性の大幅な向上や省人化の実現が期待できます。そのためには、まず自社の課題や目的を明確にすることから始めましょう。 このサイトでは、自社にあった協働ロボットを選べるよう、メーカーの特徴、性能ごとにおすすめの協働ロボットをご紹介しています。課題や目的を明確にしたうえで、じっくりと比較してみてください。

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