SIASUN(サイアサン)は中国の総合ロボットメーカーであり、正式名称は「瀋陽新松機器人自動化股份有限公司」といいます。
中国科学技術研究院瀋陽自動化研究所に所属しており、2000年4月に設立、2009年10月に上場を果たしています。
現在、中国・瀋陽に本部を置き、上海に国際本部、杭州・青島などにロボット産業園区を構える他、韓国・シンガポール・タイ・ドイツ・香港にも進出しています。
モデル | 質量 | 可搬重量 | リーチ長 | ダイレクトティーチング機能 | 位置繰り返し精度 | トルクセンサーの搭載 |
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GCR20-1100 | 50kg | 20kg | 1,100mm | 不明 | ±0.05mm | 不明 |
SCR5 | 33.8kg | 5kg | 800mm | 不明 | ±0.02mm | 不明 |
※可搬重量:ロボットの性能を維持したまま持ち上げられる重量のこと。
※リーチ長:ロボットアームの長さのこと。長いほど、高いところ、遠いところへの運搬・作業が可能です。
※ダイレクトティーチング:作業者が手でロボットを動かし、直接動作を覚えさせる方法。ロボットになれていない方でも、簡単に動作設定ができます。
※位置繰返し精度:同一条件下で繰り返し検査を行った場合の測定値の変動幅(ばらつき)のこと。幅の値が小さいほど正確であることを示しています。
※トルクセンサー:トルク(軸をねじる力)を計測するための装置のこと。協働ロボットにおいては、人や障害物との接触を検出することにも役目を果たしています。
SIASUNは中国ロボット産業のリーディングカンパニーといわれており、協働ロボットなどの開発・製造・販売の他、産業用ロボットシステムソリューションの提供、スマート物流、自動化生産ライン、3Dプリンター、エネルギー設備、スマート交通設備など幅広く事業を展開。2017年には「中国ロボットイノベーション企業上位10社」にも選出されています。
SIASUNが手がける協働ロボットは、これまでに全世界30カ国上、4,000台以上の納入実績を誇ります。
その技術力はもちろん、高い安全性にも定評があり、「ISO10218-1」「ISO15066」「Pld Cat.3」を取得済みです。
なお、社名の由来である創業者の蔣新松氏は中国における初のロボット研究者といわれており、「中國機器人之父(中国ロボットの父)」とも呼ばれています。
Gシリーズは、軽量且つ高可搬重量対応の汎用6軸スタンダードモデルです。直感的なプログラミングを可能とするユーザーインターフェースを搭載しています。
Sシリーズは、より微細な動作に適した高精度7軸モデルです。ユーザフレンドリーなインターフェースに加え、柔軟性・安全性に優れており、幅広いニーズに対応できる機能を備えています。
公式サイトでは確認できませんでした。
※引用元:Doosan Robotics公式HP(https://www.cobot-smx.jp/products/m0609.html)
※引用元:ユニバーサルロボット公式HP(https://www.universal-robots.com/ja/ユニバーサルロボットについて/ニュースセンター/ユニバーサルロボット-smc社の協働ロボット用真空グリッパユニットを-urplus製品として認証/)
※引用元:Techman Robot公式HP(https://www.tm-robot.com/ja/heavy-payload/)
※選出基準(調査時期:2021年7月、編集チーム調べ)
「性能」:汎用性の高さを維持できる100kg以下の協働ロボットのうち、最大可搬重量・最大リーチ数を誇っている点。
「シェア」:世界シェアNo.1※1の協働ロボットである点。
「簡易性」:カメラ内蔵型協働ロボットを世界で初めて開発※2し、視覚による操作性を実現した協働ロボットである点。
※1参照元:ロボットによる社会変革推進会議2019年調査[PDF](https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/robot_shakaihenkaku/pdf/20190724_report_01.pdf)
※2参照元:SSI公式HP(https://ssi-robot.co.jp/tm-robot/)