カワダロボティクスはKTI川田グループ傘下で、前身は川田工業・航空事業部。カワダロボティクス株式会社として独立したのちに、東京大学の依頼を受け「H6」を開発・製作しました。
20年以上にわたってヒューマノイド・ロボットを手掛けています。
ロボットは設備ではなくパートナーであるという考えのもと、「人とロボットが仕事を共有する新しいワークスタイルを創造し世界に提案する」を社是として、人と協働する次世代型産業ロボットの開発に取り組んでいます。
モデル | 質量 | 可搬重量 | リーチ長 | ダイレクトティーチング機能 | 位置繰り返し精度 | トルクセンサーの搭載 |
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NEXTAGE | 36kg | 6kg | 625mm | - | - | - |
※可搬重量:ロボットの性能を維持したまま持ち上げられる重量のこと。
※リーチ長:ロボットアームの長さのこと。長いほど、高いところ、遠いところへの運搬・作業が可能です。
※ダイレクトティーチング:作業者が手でロボットを動かし、直接動作を覚えさせる方法。ロボットになれていない方でも、簡単に動作設定ができます。
※位置繰返し精度:同一条件下で繰り返し検査を行った場合の測定値の変動幅(ばらつき)のこと。幅の値が小さいほど正確であることを示しています。
※トルクセンサー:トルク(軸をねじる力)を計測するための装置のこと。協働ロボットにおいては、人や障害物との接触を検出することにも役目を果たしています。
同社の協働ロボットは、双腕でビジョンコントローラー統合型の汎用人型ロボット。
あらかじめ組み込まれている画像認識システムによって周囲の環境や作業対象を認識でき、厳密な位置合わせも不要です。
人と同程度の空間があれば作業が可能な省スペース型で、レイアウトの変更や移動が容易に行えるのが特徴です。
専用ソフトウェアを使用する教示作業には習熟が必要ですが、購入者は「基本コース」「実践コース」「応用コース」のNEXTAGE講習会やオンラインサポートが受けられます。
カワダロボティクスの協働ロボットのポイントは「簡易性」の高さ。協働ロボットを業務効率化に役立てるなら、目的に適したロボットを選ぶことが重要です。当サイトでは、「性能」「シェア」「簡易性」という3つの切り口で協働ロボットを選出しています。何を選べば良いかわからない…という方は、ぜひ参考にしてください。
カワダロボティクスは一貫してヒューマノイド型ロボットを開発しています。NEXTAGEはよくある「双腕型ロボット」ではなく、人型の上半身を持つロボットです。
そのため、両腕にそれぞれ6軸の自由度を持つほか、頭部カメラの2軸、腰部の1軸を合わせて15軸という軸構成となります。
画像認識システムが標準装備となっており、ロボットがみずから位置調整を行います。それによって、ロボットを簡単に移動させられるのはもちろん、ロボットが移動しながら作業を行うことも可能です。
引用元:グローリー株式会社公式YouTube
(https://www.youtube.com/watch?v=y_94ePUCCVY)
この会社には包装ラインが2本ありますが、作業量が多いと人手が不足してしまい、両方のラインを稼働できないといった状況が発生していました。
そこで、NEXTAGEを導入して製品が入った箱に添付文書を封入し、蓋を閉めた箱を段ボール箱に詰めて封をする作業を自動化。
導入前は8名で稼働させていたラインが、導入後は1、2名で動かせるようになり、大幅な省力化を達成できました。
引用元:MONOist「化粧品製造ラインで広がる人とロボットの協力の輪、資生堂の場合」
(https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1902/13/news074_2.html)
小ロット多品種生産を行う化粧品会社の製造ラインで、NEXTAGEが作業者に代わって単純作業を行うようにしました。
最初に導入されたのは、完成品の口紅にキャップを装着する作業です。完成品の口紅は柔らかく、ともすれば傷がついて不良品になってしまうため、作業者が苦痛を感じる工程のひとつでした。
導入はスムーズに進んだわけではなく、作業用ハンドを3Dプリンタで製作するなどの試行錯誤がありました。
その後はファンデーションやスポンジをケースに収める工程などにも協働ロボットを導入し、生産性を向上させています。
※参照元:MONOist「化粧品製造ラインで広がる人とロボットの協力の輪、資生堂の場合」(https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1902/13/news074_2.html)
※参照元:デジタルクロス「資生堂、人とロボットが協働する次世代ものづくりに挑戦中」(https://dcross.impress.co.jp/docs/news/001330.html)
※引用元:Doosan Robotics公式HP(https://www.cobot-smx.jp/products/m0609.html)
※引用元:ユニバーサルロボット公式HP(https://www.universal-robots.com/ja/ユニバーサルロボットについて/ニュースセンター/ユニバーサルロボット-smc社の協働ロボット用真空グリッパユニットを-urplus製品として認証/)
※引用元:Techman Robot公式HP(https://www.tm-robot.com/ja/heavy-payload/)
※選出基準(調査時期:2021年7月、編集チーム調べ)
「性能」:汎用性の高さを維持できる100kg以下の協働ロボットのうち、最大可搬重量・最大リーチ数を誇っている点。
「シェア」:世界シェアNo.1※1の協働ロボットである点。
「簡易性」:カメラ内蔵型協働ロボットを世界で初めて開発※2し、視覚による操作性を実現した協働ロボットである点。
※1参照元:ロボットによる社会変革推進会議2019年調査[PDF](https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/robot_shakaihenkaku/pdf/20190724_report_01.pdf)
※2参照元:SSI公式HP(https://ssi-robot.co.jp/tm-robot/)