川崎重工業は造船業からスタートした重工企業。海洋船舶、鉄道車両、航空機などの輸送機器、エネルギー関連、産業用ロボットなどを手がけています。
「世界の人々の豊かな生活と地球環境の未来に貢献する"Global Kawasaki"」をグループミッションに掲げ、今後は「安全安心リモート社会」「近未来モビリティ」「エネルギー・環境ソリューション」の3分野に注力していくようです。
モデル | 質量 | 可搬重量 | リーチ長 | ダイレクトティーチング機能 | 位置繰り返し精度 | トルクセンサーの搭載 |
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duAro | 207kg/87kg | 4kg | 760mm | ○ | ±0.05mm | - |
※可搬重量:ロボットの性能を維持したまま持ち上げられる重量のこと。
※リーチ長:ロボットアームの長さのこと。長いほど、高いところ、遠いところへの運搬・作業が可能です。
※ダイレクトティーチング:作業者が手でロボットを動かし、直接動作を覚えさせる方法。ロボットになれていない方でも、簡単に動作設定ができます。
※位置繰返し精度:同一条件下で繰り返し検査を行った場合の測定値の変動幅(ばらつき)のこと。幅の値が小さいほど正確であることを示しています。
※トルクセンサー:トルク(軸をねじる力)を計測するための装置のこと。協働ロボットにおいては、人や障害物との接触を検出することにも役目を果たしています。
川崎重工業の協働ロボットは双腕のスカラロボットduAroは、人ひとり分のコンパクトなスペースに設置でき、コントローラ内蔵のキャスター付きの台車によって簡単に移動と設置が可能です。
アーム部分に柔らかな表面素材を使っているほか、動作中に人がぶつかっても衝突を検知して停止する安全性を持っています。ダイレクトティーチングに対応し、タブレット端末で操作・教示ができるため、ロボットを使用したことがなくても簡単に操作が可能です。
また、内蔵コントローラ一台で画像処理ができます。
煩雑な操作を必要としない、「簡易性」の高い川崎重工業の協働ロボット。協働ロボットで業務効率化を成功させるカギは、目的に適したロボットを導入することです。当サイトでは、「性能」「シェア」「簡易性」という3つの切り口で協働ロボットを選出しています。何を選べば良いかわからない…という方は、ぜひ参考にしてください。
duAroは、アームの同軸配置とコントローラの小型化により、省スペース化(人ひとり分)と広い協調動作範囲を実現した協働ロボットです。
2D・3Dビジョンシステムによる位置補正が可能で、組立、ローディング/アンローディング、研磨やバリ取り、シーリング、搬送などに力を発揮します。
引用元:Kawasaki Robotics公式youtube
(https://www.youtube.com/watch?v=rkQM4UUOxG8)
パソコンのキーボードとタッチパネル動作試験を自動化します。duAroがスマートホン、タブレット端末、パソコンの3種類の異なる大きさのワークを作業台にセット。双腕なので、ひとつのハンドで異なる形状のワーク搬送が可能です。
ツールチェンジでハンドを持ち替え、検査作業を行います。検査が終了すると設置したカメラで合否判定をし、検査結果をモニターに表示します。
引用元:Kawasaki Robotics公式youtube
(https://www.youtube.com/watch?v=cu_hDwTySVw&t=1s)
お弁当の配膳を自動で行うことも可能です。duAroが両手でお弁当箱を作業台にセットし、ツールチェンジでハンドを持ち替えると、おかずを少し傍に寄せながら醤油とソースの容器をお弁当箱内に置いていきます。
お弁当箱を運ぶ時に両腕を用い、醤油とソースを入れるときは片手でスペースを作り、反対の手を使っています。
※引用元:Doosan Robotics公式HP(https://www.cobot-smx.jp/products/m0609.html)
※引用元:ユニバーサルロボット公式HP(https://www.universal-robots.com/ja/ユニバーサルロボットについて/ニュースセンター/ユニバーサルロボット-smc社の協働ロボット用真空グリッパユニットを-urplus製品として認証/)
※引用元:Techman Robot公式HP(https://www.tm-robot.com/ja/heavy-payload/)
※選出基準(調査時期:2021年7月、編集チーム調べ)
「性能」:汎用性の高さを維持できる100kg以下の協働ロボットのうち、最大可搬重量・最大リーチ数を誇っている点。
「シェア」:世界シェアNo.1※1の協働ロボットである点。
「簡易性」:カメラ内蔵型協働ロボットを世界で初めて開発※2し、視覚による操作性を実現した協働ロボットである点。
※1参照元:ロボットによる社会変革推進会議2019年調査[PDF](https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/robot_shakaihenkaku/pdf/20190724_report_01.pdf)
※2参照元:SSI公式HP(https://ssi-robot.co.jp/tm-robot/)