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ABB

ABBはスイスのチューリッヒに本拠を構えるメーカーです。器用な14軸の動作性能を持つ双腕型の協働ロボットYuMi、単腕YuMi、産業ロボットに引けを取らない速度で稼働するSWIFTI、可搬重量5kgのGoFaという4種類の協働ロボットを展開しています。

ABBの協働ロボットの導入に際しては、ABB Ability™コンディションモニタリングと診断を提供するスタートアップパッケージがついており、技術支援が受けられるサポートホットラインが利用可能です(最初の6カ月間は無料)。

ABBの協働ロボットについて

ABBの協働ロボット

※参照元:ABB公式HP「YuMi®」(https://new.abb.com/products/robotics/collaborative-robots/irb-14000-yumi)

ABBの協働ロボット

※参照元:ABB公式HP「単腕YuMi®」(https://new.abb.com/cz/media/eventy-a-akce/abb-na-msv-2018/irb-14050-jednoruk%C3%BD-yumi)

ABBの協働ロボット

※参照元:ABB公式HP「GoFa®」(https://new.abb.com/products/robotics/es/robots-colaborativos/crb-15000)

ABBの協働ロボット

※参照元:ABB公式HP「SWIFTI®」(https://new.abb.com/products/robotics/collaborative-robots/crb-1100)

ABBの協働ロボット
ABBの協働ロボット
ABBの協働ロボット
ABBの協働ロボット
モデル 質量 可搬重量 リーチ長 ダイレクトティーチング機能 位置繰り返し精度 トルクセンサーの搭載
GoFa 27kg 5kg 950mm -
SWIFTI 21kg 4kg 580mm/475mm ±0.01mm -
YuMi(Dual Arm) 38kg 0.5kg/アーム 9560mm - -
YuMi(Single Arm) 9.6kg 0.5kg 560mm - -

※可搬重量:ロボットの性能を維持したまま持ち上げられる重量のこと。

※リーチ長:ロボットアームの長さのこと。長いほど、高いところ、遠いところへの運搬・作業が可能です。

※ダイレクトティーチング:作業者が手でロボットを動かし、直接動作を覚えさせる方法。ロボットになれていない方でも、簡単に動作設定ができます。

※位置繰返し精度:同一条件下で繰り返し検査を行った場合の測定値の変動幅(ばらつき)のこと。幅の値が小さいほど正確であることを示しています。

※トルクセンサー:トルク(軸をねじる力)を計測するための装置のこと。協働ロボットにおいては、人や障害物との接触を検出することにも役目を果たしています。

可搬重量は0.5kg〜5kgと小さめですが、軽量・省スペースで床置、壁掛、天吊とさまざまな場所に設置できる柔軟性が特徴です。移動や短期間のプロセス変更が容易なため、従業員の病欠や休暇中の作業を自動化するなど、必要な時に必要な場所で使いやすいロボットといえるでしょう。

プログラミングは、ダイレクトティーチングもしくはABB独自の「ウィザードイージープログラミングツール」で行います。スマートフォンを使うのと同じようにドロップアンドドラッグで必要な動作を指定できるため、プログラミングの知識がない人でも簡単に使えます。

こうした特徴から、ABBの協働ロボットは「簡易性」ですぐれていると言えます。業務の効率化を図るのなら、目的に適したロボットの導入が重要です。当サイトでは、「性能」「シェア」「簡易性」という3つの切り口で協働ロボットを選出しています。何を選べば良いかわからない…という方は、ぜひ参考にしてください。

「性能」「シェア」「簡易性」に
優れた協働ロボットを選ぶ

協働ロボットの
シリーズについて

双腕YuMi

クラスの中でも器用な、14軸の自由度を持つ双腕協働ロボット。時計やタブレットPCなどの小型部品のハンドリングを、針の穴を通すような精確性で処理する能力を持っています。

単腕YuMi

7軸の超軽量マグネシウム製アームは、6軸方式よりも敏捷性がさらに高く、人間のような動きが可能です。また、外部コントローラが採用されたことでロボットアームの設置面積が大幅に縮小され、狭いスペースも設置可能になっています。

SWIFTI

SWIFTIはロボットと同じスペースで人が断続的に作業する必要がある積み下ろしや組立て、キッティング、マテリアルハンドリング、ねじ回しから挿入や研磨作業などに適した協働ロボットです。

GoFa

YuMiより0.45kg大きい5kgの可搬重量を持つGoFaは、マテリアルハンドリング、機械加工や部品の組立て、梱包と検査、ラボの自動化などに適しています。6つの関節それぞれにインテリジェントトルクと位置センサを搭載し、人と接触した場合は数ミリ以内で停止する能力を備えています。

ABBの導入事例

ソケット組立工場の生産性を向上

※引用元:ABB Robotics公式YouTube(https://youtu.be/i9Vbh2mPG6M)

チャイルドロック付きのソケットカバーの組み立てラインに、双腕YuMiを導入したケースです。

YuMiは作業者と対面するように設置され、完全に人と協調して作業を進めています。オペレータがソケットカバーとチャイルドロックカバーをセットすると、YuMiがチャイルドロックをソケットに組み込んでバネを取り付け、チャイルドロックカバーをかぶせてソケットを組み立てます。

最後にオペレータがネジを挿入してソケットを完成させます。

YuMiの導入によってタクトタイムが短縮され、品質、安全性の向上、職場の人間工学の改善といった効果がもたらされました。

ATM(現金自動預払機)の
動作確認を自動化

※引用元:ABB Robotics公式YouTube(https://youtu.be/Fa_VqLf259I)

セキュリティの最新動向を把握して、安全・確実に入出金を行うために、ATMは通常6カ月ごとにソフトウェアを更新しています。

アップデートに際しては、信頼性、有用性およびセキュリティ規格に合致していることを確認するために徹底的に動作確認が行われますが、YuMiを導入することでこの確認作業を完全に自動化することができました。

YuMiは人のようにカードを挿入し、暗証番号を入力し、出金および入金などの一般的なATM操作を行い、時にはクリップで束ねたままの紙幣を投入するといったミスを犯して、ATMのソフトウェアが正しく対処できるかを確認します。

この自動化によって、従業員はテストケースや手順の改善に集中できるようになり、新しいソフトウェア機能を開発する余裕も生まれました。

協働ロボットの導入事例を
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ABBの基本情報

COMPARISON
「性能」「シェア」「簡易性」
に優れた
協働ロボット3選
性能で選ぶ
可搬重量やリーチの幅が
広い
ハイスペックロボット
Doosan Robotics(ドゥーサンロボティクス)
Doosan Robotics

※引用元:Doosan Robotics公式HP(https://www.cobot-smx.jp/products/m0609.html)

  • 本体重量100kg以下で可搬重量25kg・リーチ長1700mmを実現
  • 「高性能」を120%使いこなす為の教育サポートを用意
  • 全軸センサー搭載+守備範囲の広いゾーン設定で安全対策を徹底

Doosan Robotics
公式HPを見る

シェアで選ぶ
デンマーク発!
世界
シェアNo.1の王道ロボット
ユニバーサルロボット
ユニバーサルロボット

※引用元:ユニバーサルロボット公式HP(https://www.universal-robots.com/ja/ユニバーサルロボットについて/ニュースセンター/ユニバーサルロボット-smc社の協働ロボット用真空グリッパユニットを-urplus製品として認証/)

  • 世界的なシェアを誇るトップランナー的存在
  • 製造から教育・研究機関まで豊富な導入事例
  • ドイツ技術検査協会の認証を受けた安全性

ユニバーサルロボットの
公式HPを見る

簡易性で選ぶ
設置・設定を楽にする世界初
カメラ内蔵型協働ロボット
Techman Robot(テックマンロボット)
Techman Robot

※引用元:Techman Robot公式HP(https://www.tm-robot.com/ja/heavy-payload/)

  • 「見た画像」をもとに動作・座標の設定が可能
  • カメラを活かした読み取り作業が得意
  • 体の部位を選択して安全ゾーンの設定完了

Techman Robotの
公式HPを見る

※選出基準(調査時期:2021年7月、編集チーム調べ)

「性能」:汎用性の高さを維持できる100kg以下の協働ロボットのうち、最大可搬重量・最大リーチ数を誇っている点。

「シェア」:世界シェアNo.1※1の協働ロボットである点。

「簡易性」:カメラ内蔵型協働ロボットを世界で初めて開発※2し、視覚による操作性を実現した協働ロボットである点。

※1参照元:ロボットによる社会変革推進会議2019年調査[PDF](https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/robot_shakaihenkaku/pdf/20190724_report_01.pdf

※2参照元:SSI公式HP(https://ssi-robot.co.jp/tm-robot/