安川電機の経営理念は「事業の遂行を通じて広く社会の発展、人類の福祉に貢献する」。メカトロニクス製品にデータ活用を融合させることで持続的な生産性向上を実現する新たなソリューションコンセプト「i3-Mechatronics(アイキューブメカトロニクス)」を提唱しています。
サーボモータ、コントローラ、インバータ、産業用ロボットのコア事業をさらに強化するとともに、データ活用によってメカトロニクスをさらに進化させて「新たな産業自動化革命」を目指しています。
モデル | 質量 | 可搬重量 | リーチ長 | ダイレクトティーチング機能 | 位置繰り返し精度 | トルクセンサーの搭載 |
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HC10DT | 48kg | 10kg | 1379mm | ○ | ±0.05mm | ○ |
※可搬重量:ロボットの性能を維持したまま持ち上げられる重量のこと。
※リーチ長:ロボットアームの長さのこと。長いほど、高いところ、遠いところへの運搬・作業が可能です。
※ダイレクトティーチング:作業者が手でロボットを動かし、直接動作を覚えさせる方法。ロボットになれていない方でも、簡単に動作設定ができます。
※位置繰返し精度:同一条件下で繰り返し検査を行った場合の測定値の変動幅(ばらつき)のこと。幅の値が小さいほど正確であることを示しています。
※トルクセンサー:トルク(軸をねじる力)を計測するための装置のこと。協働ロボットにおいては、人や障害物との接触を検出することにも役目を果たしています。
安川電機の協働ロボットMOTOMAN-HCシリーズは、指や手が挟まれにくい構造を持ち、人との接触による危害を抑える安全機能を備えています。
ロボット操作に不慣れであってもダイレクトティーチボタンで簡単に操作できるほか、タブレット型のプログラミングペンダントを直感的に操作することによって教示作業を行うことが可能です。
また、押して運べる台車と組み合わせたハンドキャリータイプもラインアップしており、生産計画の変化やラインのレイアウト変更時にも、簡単に再設置できます。
安川電機の協働ロボットは、安全性が高い、かつ「簡易性」に特化しています。協働ロボットを業務効率化に役立てるなら、その目的を見極め、適したロボットを選ぶことが重要。当サイトでは、「性能」「シェア」「簡易性」という3つの切り口で協働ロボットを選出しています。何を選べば良いかわからない…という方は、ぜひ参考にしてください。
組み立てやネジ閉め、ローディング/アンローディング、品質検査などに最適な10kg可搬の協働ロボットです。アーム部の隙間を確保した設計で手や指の挟みこみを防止し、人との接触による危害を抑える安全機能を備えています。
MOTOMAN-HC10DTを押して運べる台車に搭載して、移設を容易にしたモデルです。必要な工程への移設やレイアウト変更に柔軟に対応します。
引用元:株式会社安川電機 HP
(https://www.e-mechatronics.com/application/detail-7.html)
この会社の組み立てラインは、ワークに対して作業者が頻繁に姿勢を変える必要がある、身体への負荷が高いものでした。
しかし、ケーブルをうまく捌きながら配線をするといった対応力が求められるため、人でなければ作業が成り立たない、自動化は難しいという側面もありました。
そこで、組立作業時のワークの位置や向きの変更を協働ロボットが行い、作業者は姿勢を変えることなく組み立てを行うようにしたことで、身体にかかる負荷を軽減することができました。
引用元:株式会社安川電機 HP
(https://www.e-mechatronics.com/application/detail-14.html)
従来の小型ロボットの組立ラインでは、ボルト締めやシール剤塗布の工程を人手作業で行っていましたが、ボルトの締め付けトルクやシール剤の塗布量・塗布軌跡のばらつき、作業者ごとに作業時間がばらつくなどの課題が発生していました。
人協働ロボットMOTOMAN-HC10DTを導入しボルト締めやシール剤塗布を自動化することで、人的作業によるミスやばらつきがなくなり、作業品質が安定しました。
※引用元:Doosan Robotics公式HP(https://www.cobot-smx.jp/products/m0609.html)
※引用元:ユニバーサルロボット公式HP(https://www.universal-robots.com/ja/ユニバーサルロボットについて/ニュースセンター/ユニバーサルロボット-smc社の協働ロボット用真空グリッパユニットを-urplus製品として認証/)
※引用元:Techman Robot公式HP(https://www.tm-robot.com/ja/heavy-payload/)
※選出基準(調査時期:2021年7月、編集チーム調べ)
「性能」:汎用性の高さを維持できる100kg以下の協働ロボットのうち、最大可搬重量・最大リーチ数を誇っている点。
「シェア」:世界シェアNo.1※1の協働ロボットである点。
「簡易性」:カメラ内蔵型協働ロボットを世界で初めて開発※2し、視覚による操作性を実現した協働ロボットである点。
※1参照元:ロボットによる社会変革推進会議2019年調査[PDF](https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/robot_shakaihenkaku/pdf/20190724_report_01.pdf)
※2参照元:SSI公式HP(https://ssi-robot.co.jp/tm-robot/)