ラピュタロボティクス、自社開発のクラウドロボティクス・プラットフォームとそれを活用したロボットソリューションの開発・運用を行なっている会社です。ここでは、ラピュタロボティクスの協働ロボットの特徴や性能、導入事例などを紹介します。
モデル | 質量 | 可搬重量 | リーチ長 | ダイレクトティーチング機能 | 位置繰り返し精度 | トルクセンサーの搭載 |
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PA-AMR | 40kg | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 |
PA-AMR XL | 45kg(精査中) | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 |
※可搬重量:ロボットの性能を維持したまま持ち上げられる重量のこと。
※リーチ長:ロボットアームの長さのこと。長いほど、高いところ、遠いところへの運搬・作業が可能です。
※ダイレクトティーチング:作業者が手でロボットを動かし、直接動作を覚えさせる方法。ロボットになれていない方でも、簡単に動作設定ができます。
※位置繰返し精度:同一条件下で繰り返し検査を行った場合の測定値の変動幅(ばらつき)のこと。幅の値が小さいほど正確であることを示しています。
※トルクセンサー:トルク(軸をねじる力)を計測するための装置のこと。協働ロボットにおいては、人や障害物との接触を検出することにも役目を果たしています。
ラピュタロボティクスは、スイスのチューリッヒ工科大学発のベンチャー企業です。「ロボットを便利で身近に」をビジョンに掲げており、制御技術と人工知能技術を取り入れたクラウドロボティクス・プラットフォームの開発と、それを活用したロボットソリューションの開発・導入・運用支援を行なっています。
ラピュタロボティクスが開発したピッキングロボットは、佐川グローバルロジスティクスや京葉流通倉庫、日本通運など国内大手の3PL事業者に導入された実績あり。ピッキングロボットの開発を通じて、物流現場が抱えるさまざまな課題解決を目指しています。
ラピュタPA-AMRは、ピッキング業務の生産性向上および作業者の負担軽減、人不足の解決を図るために開発されたピッキングロボットです。
同じくラピュタロボティクスが開発したクラウドロボティクス・プラットフォームと群制御AIによって、複数台のロボットが適切なルートで連携しながら荷物の搬送を行なえるのが特徴。カートが搭載されているため、作業員は手ぶらで作業することが可能です。
また、ピッカーガイドシステムによって作業員が次に向かうべき場所を指示できるため、余計な作業歩数を減らして効率的なピッキングを実現できます。
ラピュタPA-AMRが50リットルのオリコンの搭載に対応しているのに対し、ラピュタPA-AMR XLは最大75リットルのオリコンや段ボールの積載が可能。大きな箱もののピッキングを行なっている現場に適した協働ロボットです。
使用しているピッキング容器に合わせて搭載オリコンのサイズを変更できるため、多種多様な商材のピッキングや輸搬送に対応しています。なかでもシューズやアパレル、雑貨類などへの利用を推奨しているモデルです。
※引用元:ラピュタロボティクス公式YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=GcIHeITYI6A)
佐川グローバルロジスティクス株式会社の関西拠点である堺SRC倉庫で導入された事例です。現場スタッフの高齢化に加え、倉庫の立地が駅から少し遠いことでスタッフの確保が難しいことから、現場の労働力不足が大きな課題となっていました。省力化を実現するためにラピュタロボティクスのピッキングアシストロボット(PA-AMR)を導入したところ、作業歩数が格段に減少。また、ピッキングが終われば次のエリアへ自動で移動するため、ピッカーがピッキングに専念でき、大きな省力化と高齢のスタッフの負担軽減を実現しています。
※引用元:ラピュタロボティクス公式YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=kP7NeZczuwU)
関東一円に多くの物流倉庫を持つ京葉流通倉庫で導入された事例です。拠点の1つである埼玉エリアは競合他社が多く、人材獲得が年々難しくなっていたことから、省人化・省力化を進めるために物流ロボットの導入を決定。ラピュタロボティクスを選んだ一番の決め手は、50Lのオリコン搭載に対応できるものがラピュタロボティクスだけだったため。導入後は現場からの要望をもとに細かいチューニングを行なっており、稼働から約半年でロボットの生産性が向上。アップグレードは今後も行なわれる予定のため、さらなる生産性の向上が期待されています。
※引用元:Doosan Robotics公式HP(https://www.cobot-smx.jp/products/m0609.html)
※引用元:ユニバーサルロボット公式HP(https://www.universal-robots.com/ja/ユニバーサルロボットについて/ニュースセンター/ユニバーサルロボット-smc社の協働ロボット用真空グリッパユニットを-urplus製品として認証/)
※引用元:Techman Robot公式HP(https://www.tm-robot.com/ja/heavy-payload/)
※選出基準(調査時期:2021年7月、編集チーム調べ)
「性能」:汎用性の高さを維持できる100kg以下の協働ロボットのうち、最大可搬重量・最大リーチ数を誇っている点。
「シェア」:世界シェアNo.1※1の協働ロボットである点。
「簡易性」:カメラ内蔵型協働ロボットを世界で初めて開発※2し、視覚による操作性を実現した協働ロボットである点。
※1参照元:ロボットによる社会変革推進会議2019年調査[PDF](https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/robot_shakaihenkaku/pdf/20190724_report_01.pdf)
※2参照元:SSI公式HP(https://ssi-robot.co.jp/tm-robot/)